皆さんこんにちは! クラシック音楽が大好きなJUNKOです♪
今回は、クラシック音楽を聴いてくれるFanを作るために大切な事、
クラシック音楽を趣味にしてもらうために知っておくことをお伝えします。
前回②でお伝えした通り、人々の『好き』な気持ちは
教育や家庭で培われる嗜好だという事がわかりました。
嗜好が趣味に影響しますが、
『趣味』としてクラシック音楽が選択されるには
どのような行程があるのか知るべきだと思います。
フランス社会学の権威、ピエール・ブルデューによると
『趣味』とは『象徴闘争』
なのだそうです。
と…闘争?! ?! ?!
そんな物騒な…
と思った方もいるでしょう。
しかし、私たちは無意識のように
選択をしており、
その選択の基準は
まさに この
『象徴闘争』
を元にしていることがわかります。
例を挙げてみましょう。
たとえば、あなたが
毎日ピアノを演奏している人
だとしましょう。
(プロでもアマチュアでも♪)
なぜ毎日ピアノを弾くの?
と質問されたとき、
どう返事しますか?
シンプルに答えると
『ピアノを弾くことが
好きだから』
ですよね?
ブルデューがいうところの闘争がそこにあります。
『好き』と
思ったその時
実は
『○○よりも』好き
という選択しているのです。
皆さん、心当たりありませんか?
『マラソンするよりも』
『泳ぐよりも』
『掃除をするよりも』
『テレビを見るよりも』
好きだから!
ですよね?
同じ時間の流れの中で
様々な物事を行うことができますが、
他の事をするよりも
ピアノを弾くことが好き!
という選択をしているんです。
つまり、ブルデューのいう象徴闘争とは、
他者に対する差異化や卓越化の動機が伴うことを言います。
私たち人間が『好き』『嫌い』を判断する時、
自分が学校や家庭で構築してきた
趣味・嗜好 (人生)の優位性を押付ける行為をしている
という事です。
「他者に自分の趣味を押付けるつもりはない」
という人も沢山いると思います。
実際、わたしもそう思います。
しかし、そのような人でも
世界に存在するありとあらゆる音楽を
まったく同じ強度で好きになる人は
ゼロではないかもしれないが、
かなりありえない。
と言っています。
私も、そう思います。
だからこそ、
音楽にしろ演劇にしろ
スポーツにしろ
様々なジャンルがあるわけで、
区別する事自体が
○○より□□
という他に対する
嫌悪
から始まっていることが理解できます。
このことを踏まえて、
皆さんが自己プロデュースを
行う際に
ぜひ心に留めていてほしいことがあります。
あなたの活動を待ち望んでくれるFanに出会うことは
簡単ではないかもしれません。
でも、それらは相手の人生に
あなたと共通する社会的関係が成り立っていないからだという
事がわかりましたね?
あなたの演奏レベルには
全く関係がないのです。
自分がどんな人間で
自分の選択に排除されている
他者は何か
(ベートーヴェンは好きだけど
他の作曲家はそんなに好きじゃない…とか)
という事を深く掘り下げて考えたとき、
あなたの音楽を聴いて感動してくれる素養を持った
Fanと出会えるようになります。
集客に困ったとき、
不特定多数に向けた音楽にするとしても、
『あなたの演奏』という核が
しっかり
背景のあるものになるように。
沢山の出会いに感謝しながら
あなたらしさをぜひ追求してみてください♪
私のブログでは、集客に悩みを抱えている演奏家の皆さんへ
このような社会学の観点なども踏まえて、お悩み相談をお受けしたいと思います♪
フォームのご用意ができましたら、当ブログにてご案内させていただきます♪